やめたいのにやめられない理由|意志ではなく「脳の仕組み」と環境の問題だった

ダイエット

私は、自分が意志の力が弱い人間だと思っています。
今まで、やめたいのにやめられないことがいくつもありました。

たとえば、以前はお酒をほぼ毎日飲んでいました。
「やめなきゃ」と思っても、つい仕事帰りにコンビニで買ってしまう。
お菓子も同じで、痩せなきゃと思いつつ目の前にあるとつい手が伸びてしまいます。

これらはずっと意志の問題だと思っていました。
しかし、今はお酒をほとんど飲まなくなりました。
そのきっかけは、意志の力で我慢したからではなく、「飲みにくい状況」を先に作ったことでした。

今回は、私の実体験を例にしながら、行動を変えるときに意志力より先に見るべきポイントを整理します。

やめたいのに、つい手が伸びる理由

やめたいのに、つい手が伸びる。
私の場合、お酒もお菓子も「意思決定」より先に、だいたい同じ流れで起きていました。

仕事終わりで疲れている

いつもの帰り道でコンビニに寄る

考える前に買う

家に着いて、自然と飲む/食べる

「我慢する」「やめる」と考えるのは、たいてい家に着いてからです。
でも実際には、その前にもう流れが決まっています。
仕事帰りに買って、家に置いて、目に入って、気づけば手が伸びる。

変えるべきなのは「飲む/食べるか」ではなく、
その前にある「流れ」のほうでした。

理性より習慣が勝ってしまう脳の仕組み

行動経済学では、人の思考は大きく2つに分けて説明されます。
• システム1:速くて自動的(無意識・習慣・反射)
• システム2:遅くて意識的(理性・熟考・我慢)

たとえば車の運転が分かりやすいです。
慣れないうちは、ミラーを見る、アクセルを調整する、周囲を確認する、ということを意識して行います。
でも慣れてくると、いちいち考えなくても体が動きます。これはシステム1で無意識に動いている状態です。

「やめたいのに、つい手が伸びる」も似ているのだと思います。
理性的に「今日はやめておこう」と考えるのはシステム2です。
でも、いつもの流れに入ると、気づいたら体が動いてしまう。これはシステム1です。

そして、疲れている日ほどこの切り替えが難しくなることがあります。
仕事が始まる前には「今日はお酒を飲まない」と思っていても、仕事が終わった後には自然とコンビニに寄ってしまう。
帰り道のいつもの流れに乗ると、考える前に動いてしまう。

だから、意志の力でねじ伏せようとすると苦しくなります。
理性よりも習慣のほうが先に動く場面では、そもそも理性が勝ちにくいからです。

お酒を飲まなくなったきっかけ

毎日飲んでいたお酒を、ほとんど飲まなくなったきっかけは、意志の力で我慢したことではありません。
子どもができたことで、自分の時間を確保するために朝活を始め、生活の優先順位が変わったことでした。

翌朝に早く起きて自分の時間が欲しい。
そのために夜は早く寝たい。
すると、自然と「飲んでダラダラする時間」が取りにくくなりました。

「飲まない」と戦ったのではなく、
「飲むと困る状況」を先に作っただけです。

結果として、お酒は減りました。
意志の力でどうにかしたというより、行動が起きにくい形に整えられた結果でした。

つまり、変えるべきは意志ではなく、環境のほうでした。

潜在意識に勝つより、環境を変える

意志で習慣に勝とうとすると、どうしても消耗します。
しかも疲れている日ほど、その勝負は不利になります。

だから大事なのは、その場で我慢することではなく、我慢しなくても済む形を先に作ることです。

ここで使うべきなのはシステム2(遅くて意識的)です。
ただし、食べるか飲むかの瞬間に踏ん張るためではありません。
そもそもその状況が起きないように設計するために使う。
それが、今回のポイントです。

たとえば、

  • 帰り道にコンビニがあるなら、通らないルートに変える
  • 家に置いてあると食べてしまうなら、最初から買わない
  • つい買ってしまうなら、現金を持たずに出る

こういう形で、「買う」という選択肢自体を減らしてしまう。

お酒が減ったのも同じでした。
夜に飲みにくい生活になったことで、「飲む」という選択肢が自然と減っていった。

つまり、変えるべきなのは意志の強さではなく、
行動が起きる前の条件でした。

毎回その場で我慢するよりも、
そもそも迷わなくて済む状態を作るほうが、はるかにラクです

まとめ

やめたいのにやめられないのは、意志が弱いからではありません。

理性より先に、習慣や無意識の流れが動いてしまうからです。

だから、我慢することより先に考えるべきなのは、その行動が起きるまでの流れです。

仕事終わりで疲れている。

いつもの道を通る。

コンビニに寄る。

買う。

この流れができていると、その場で止めるのは難しくなります。

大事なのは、システム2を「その場で踏ん張るため」ではなく、
そもそもその状況が起きないように設計するために使うことです。

私がお酒をほとんど飲まなくなったのも、意志意志の力ではありませんでした。
飲みにくい生活の形が先にできたからです。

一方で、お菓子は今も苦戦しています。
目の前にあると手が伸びてしまう。
これはまだ、環境が変えられていないということだと思っています。

だから今は、「食べるのをやめる」よりも、
そもそも目に入らない状態をどう作るかを試しています。

意志を鍛えるより先に、流れを変える。
そのほうが、ずっと現実的だと思います。

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