30代管理職が考えた「自分軸の時間の使い方」|『ドイツ人の時間の使い方』から学ぶ

マネジメント

「なぜドイツ人は、のんびり休みながら成果を出せるのか?」

書店でこの帯を見たとき、気になり手に取りました。

日本では、忙しいことが当たり前です。
残業している人ほど頑張っているように見える。
予定が埋まっている人ほど充実しているように見える。

私は管理職として働いていますが、
いつも時間に追われている感覚があります。
仕事が終わらないと感じることも多いです。

この本を読んで、
仕事の効率の問題というよりも、
そもそも時間に対する考え方の違いなのかもしれないと考えました。

 

なぜドイツの働き方に注目するのか

ドイツの年間総実労働時間は約1349時間。
日本は約1598時間とされています。

単純計算でも、日本の方が年間250時間近く長く働いています。

それにもかかわらず、
一人当たりの労働生産性はドイツの方が高いというデータがあります。

長く働くことと、成果を出すことは必ずしも一致しない。

この差は能力の問題というより、
時間に対する考え方の違いなのではないか。

そう考えると、ドイツ人の時間に対する考え方を参考にする価値はあると思いました。

その一つが、忖度に対する姿勢です。

 

忖度は効率的ではないという視点

日本では「気が利く人」が評価されます。

頼まれていないことを察して動く。
上司の顔色を見て準備する。
部下が困る前に手を出す。

一見すると良いことのように見えます。

しかし本書では、ドイツでは他人の仕事を勝手にやることはしないと書かれていました。

自分の役割に集中し、
他人の領域に断りなく踏み込まない。

良かれと思ってやったことでも、
相手の権利を侵害していると受け取られることがあるからです。

問題は、コミュニケーションを取らずに、
自分の判断で仕事を進めてしまうことです。

頼まれていないことをやると、

・誰が責任を持つのか分からなくなる
・意図がずれる
・相手にとっては必要のない対応になる
・自分の本来の業務が遅れる

さらに、

「せっかくやったのに評価されない」
「頼んでいないと言われる」

という状況になれば、不満も残ります。

気が利くこと自体が悪いわけではありません。
ただ、確認をせずに進める忖度は、結果的に非効率になることもあるかもしれません。

 

他人軸で時間を使っていないか

時間の使い方は、意外と無意識です。

何を優先するか。
何を引き受けるか。
どこまでやるか。

その基準が、自分の価値観にあるのか、
それとも他人からの目にあるのかで、
時間の使い方は大きく変わります。

他人軸とは、

・どう見られるか
・評価されるか
・嫌われないか

を基準に動くこと。

自分軸とは、

・自分はどうしたいか
・自分の責任とは何か
・本当に今やるべきか

を基準に選ぶことです。

私は働く中で、
他人からの評価を落とさないための行動に時間を使っている場面があると感じました。

「断ったらどう思われるか」
「やらないと言ったら評価が下がるのではないか」

そう考えて引き受けた仕事が、
結果的に自分の時間を圧迫していることもあります。

他人の目を気にして、

「やります」と言う。
断れない。
抱え込む。

でも、キャパを超えればパフォーマンスは落ちます。
忙しさは増えても、成果が増えるとは限りません。

 

永劫回帰という問い

本書では、ニーチェの「永劫回帰」という思想が紹介されていました。

永劫回帰とは、
大いなるものも卑小なものも含め、
すべてがまったく同じように永遠に繰り返されるとする考え方です。

それを、
「今この瞬間が、この先も永遠に何度も繰り返されるとしたら、それを受け入れられるか」
という問いとして考えることもできます。

より良くなった未来ではなく、
修正された人生でもなく、
今このままが繰り返される。

私はこの問いかけに対し、
それは耐えられないと思いました。

今の働き方、
今の一日の使い方が、
このまま変わらず繰り返されるとしたら、
やりたいことを後回しにし続ける状態が続くことになります。

だから、いきなり環境を変えるのではなく、
まずは時間に対する意識を変えようと思いました。

 

見極める・捨てる・集中する

本書では、時間の使い方を三つの段階で考えると紹介されています。

① 見極める
② 捨てる
③ 集中する

日本では「どれも大事だから、全部やる」という姿勢になりがちです。
優先順位をつけるよりも、漏れなく対応することが評価されやすい。

一方でドイツでは、
「大事なことだけをやる」という発想が前提になっています。

すべてをこなすのではなく、
やらないことを決めることが効率の出発点です。

まず、降ってきた仕事をすべて受け入れないこと。

それが本当に自分の役割か。
本当に今やる必要があるか。

他人の期待や空気ではなく、
自分軸の基準で判断する。

本書では、重要なことを見極めるための四つの基準も示されています。

・それは本当に自分の役割か
・それは本当に自分のためになるか
・それは本当に完璧にやる必要があるか
・それは時間内に終わるか

この基準を通すだけでも、
抱え込む仕事は減るはずです。

そして「捨てる」。

断る。
任せる。
やらないと決める。

減らさない限り、集中はできません。

最後に「集中する」。

残った重要なことに、時間を使う。

 

「自分軸で選ぶ」をどう実践するか

本を読んで、私は
「反応する働き方」をやめたいと思いました。

今の私は、
降ってきた仕事をそのまま処理している状態です。
そのため以下のことを意識して仕事に取り組んでみようと思います。

仕分ける

これは本当に自分の役割か。
今やる必要があるのか。

「どれもやる」ではなく、
「やることを選ぶ」。

忖度をやめる

頼まれていないことはやらない。
振られた仕事はその人の責任とする。

その代わり、
どうしたいのかは言葉で確認する。
空気ではなく、基準で動く。

やりたい予定を先に入れる。

家族との時間。
読書。
運動。

仕事が終わって時間があったらやるのではなく、
先に確保する。

終わりを決めて意識しないと
区切りがつけづらいからです。

まとめ

管理職になると、
自分の仕事よりも「周囲の仕事」に時間を使う場面が増えます。

だからこそ、
基準が外にあるままだと、
時間はいくらあっても足りません。

何をやるかよりも、
何をやらないかを決める。

忖度ではなく確認する。
降ってきた仕事を一度仕分ける。
やりたい予定を先に入れる。

どれも小さなことですが、
自分の時間を守るだけでなく、
チームの時間を守ることにもつながると思います。

まずはひとつ。
今日の仕事を、基準で選んでみる。

そこから、少しずつ変えていきたいと思います。

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