最近、
仕事に集中できていないな、と感じることが増えました。
本を読んでいても、途中で別のことを考えてしまう。
人の話を聞いているはずなのに、頭のどこかが別の場所にある。
「自分の集中力が落ちたのかな」
「年齢のせいかもしれない」
そんなふうに思っていました。
でも、ある本を読んで
原因は自分の意志や根性ではなく、脳の疲れだったのかもしれない
と感じるようになりました。
今回は
『歩けば、調う』を読んで実際に試してみて分かったことと、
今のところの仮説を整理してみます。
同じように
「休んでいるはずなのに疲れている」
「最近、集中できていない気がする」
と感じている人のヒントになればと思い、
今回はこの本を読んで、
実際にやってみたことをまとめてみました。
なぜ休んでも疲れが抜けないのか
睡眠時間はそれなりに取っているはずなのに、
昼間になると眠気が出る。
なんとなく疲労感が残っている。
そのため、
マッサージに行ったり、
休みの日は少し長めに寝てみたりしました。
でも、正直あまり変わらない。
「ちゃんと休んでいるのに疲れている」
この違和感が、ずっと残っていました。
今振り返ると、
体は休ませていても、脳はほとんど休んでいなかった
脳疲労の状態だった
のだと思います。
マインドワンダリングとは何か
『歩けば、調う』では、
現代人が感じている疲労の大きな原因として
**マインドワンダリング(心ここにあらず)**
の状態が挙げられています。
マインドワンダリングとは、
今やっていることとは関係のない思考に
意識がさまよっている状態のこと。
たとえば、
-
本を読んでいるのに、別のことを考えている
-
人の話を聞きながら、頭の中では別の予定を考えている
-
休んでいるはずなのに、頭の中がずっと動いている
自分を振り返ってみると、
こうした状態が一日の大半を占めていたことに気づきました。
本書では、こうした脳の状態を
3つの神経ネットワークの働きから説明しています。
-
DMN(デフォルト・モード・ネットワーク)
解決方法が定まらない問題を、あれこれ考えるときに活性化するネットワーク
-
CEN(セントラル・エグゼクティブ・ネットワーク)
一つの目標に集中し、計画を立てたり実行したりするときに働くネットワーク
-
SN(セイリエンス・ネットワーク)
DMNとCENのどちらを使うかを切り替える役割を担うネットワーク
マインドワンダリングが続いている状態は、
DMNが優位になり続けている状態です。
DMNは脳の消費エネルギーの
6〜8割を使うとも紹介されていました。
何もしていないつもりでも、
脳はずっとアイドリングし続けている。
「ちゃんと休んでいるのに疲れが抜けない」
という感覚は、
ここから来ていたのかもしれません。
歩くことで、脳の状態はどう変わるのか
では、この
考えすぎて疲れている脳を
どうやって整えていけばいいのか。
本書で紹介されている一つの方法が
歩くこと(マインドフルウォーキング)でした。
歩行そのものは、とてもシンプルな行動です。
けれど、一定のリズムで体を動かし、
足の裏の感覚や体の動きに意識を向けることで、
注意が自然と「今、ここ」に戻りやすくなります。
これは、
DMNであれこれ考え続けている状態から、
「今やっていること」に
意識が戻るきっかけを
作ってくれる行為だと説明されています。
無理に思考を止めようとする必要はなく、
ただ歩きながら、
「足が地面から離れた」
「体が前に進んでいる」
「足が地面に着いた」
という感覚に注意を向ける。
その結果、
脳が使うネットワークの偏りがやわらぎ、
考えすぎていた状態から一度離れることができる。
実際に歩いてみて感じた変化
最近は、少しだけ早起きをして
歩く時間を作っています。
瞑想にも興味はあり、
以前試したこともありますが、
正直、難しくて続きませんでした。
でも、マインドフル・ウォーキングは
「足の感覚に意識を向けるだけ」。
これが、自分には合っていました。
仕事中にも
「集中力が切れてきたな」
と感じたときに少し歩くと、
意識が他に持っていかれにくくなり、
集中力が戻ります。
不思議ですが、
心に少し余裕ができて、
人に優しくなれる感じもしています。
今日からできる「マインドフル・ウォーキング」
やり方はとてもシンプルです。
-
時間:短時間でOK
-
意識:足の裏の感覚に集中
-
雑念:出てきたら『雑念』とラベリングをする
広いスペースも必要ありません。
本書ではマインドフルウォークングとして具体的な方法
を紹介してくれています。
これから続けたいこと
脳の休息は「何もしないこと」ではない
ということです。
歩くことは、
脳をサボらせるのではなく、
正しく切り替えるための休憩。
しばらくは、
意識的に歩く時間を取りながら、
この感覚がどう変わっていくかを
検証していきたいと思います。
まとめ
『歩けば、調う』を読んで実践してみて、
疲れの正体は
体の疲労だけではなく、
脳の使いすぎだったのかもしれない
と感じるようになりました。
特別な道具も、
高いスキルもいりません。
もし最近、
集中できていない、
休んでも疲れが取れない
と感じているなら、
一度、マインドフルウォーキングをしてみると
何か変わるかもしれません。


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