私は看護師として働いています。
精神的にも肉体的にも辛いと感じることは多く、やめたいと思うこともあります。
でも、本当に限界が来たとしても、辞めるという選択は現実的ではない。
生活があるからです。
他の業界への転職を考えたこともあります。
けれど、未経験で一からやり直すことの大変さを思うと、それも簡単な話ではありません。
そう考えたとき、私は今の仕事に依存している状態なのかもしれないと感じました。
最近読んだ『父が娘に伝える 自由に生きるための30の投資の教え』には、
経済的自立とは「引退すること」ではなく、
「選択肢を持っていること」だと書かれていました。
何かあれば「ノー」と言える状態。
その言葉を読んだとき、
自分にはまだその選択肢がないのだと感じました。
経済的自立とは何か
本書では、
経済的自立とは引退後のことではないと書かれていました。
そしてそれは、
「選択肢を持っていること」だといいます。
何かあれば「ノー」と言える状態。
会社に縛られないお金を持つことは、
自由そのものというより、
自由を選べる立場に立つことなのだと思いました。
私はこれまで、
経済的自立という言葉をどこか遠い話のように感じていました。
でも、本書を読みながら気づいたのは、
それは特別な人の話ではなく、
依存しすぎない状態をつくることなのかもしれない、ということです。
経済的自立と聞くと、
「お金があっても私は働きたい」と思う人もいるかもしれません。
私も、働くことそのものを否定したいわけではありません。
その仕事をやりたくて続けているのと、
やめたいけれどやめられなくて続けているのは違います。
収入が少なくてもやりたいと思える仕事があるなら、
経済的に自立しているほうが、その選択は取りやすくなります。
働かないためではなく、
どこで、どんな働き方をするのかを選ぶための準備。
そう考えると、
経済的自立は一部の人の話ではないのだと思いました。
選択肢があるということの意味
私は高校時代、進路を考えるときに、
家庭の経済状況で選べる選択肢は多くはありませんでした。
進学させてくれた親には感謝しています。
それでも、経済的な理由で選択肢が限られていたことは事実です。
あのとき感じたのは、
お金があるかどうかで、選べる道が変わるという現実でした。
だからこそ、娘には
お金が理由で選択肢を狭めてほしくないと思っています。
進路についてももちろんですが、
将来、仕事が辛いと感じる日が来るかもしれません。
そのときに「やめられない」のではなく、
「どうするかを選べる」状態でいてほしい。
選択肢があることは、
結果以上に、心の余裕につながるのだと思います。
選択肢がないことの影響
生活のために働くことは、
多くの人にとって当たり前のことです。
しかしそれは、
同時に「選べない状態」でもあります。
収入が途絶えれば生活は成り立たない。
だから辞められない。
その構造の中にいると、不満があっても離れられない。
それはやはり、依存に近い状態なのだと思います。
経済学には「オプション価値」という考え方があります。
選択肢そのものに価値がある、という考え方です。
実際に使うかどうかは別として、
「選べる」という状態であること自体が価値になる。
会社に縛られないお金を持つというのは、
働かないための準備というより、
働き方を選ぶための余裕を持つことなのかもしれません。
人は、完全にコントロールを失ったと感じると強いストレスを受けます。
逆に、選択肢があると感じるだけで、同じ状況でも受け止め方は変わります。
「辞めることもできる」と思える状態を目指すことは、
仕事との向き合い方を変える一歩になるのではないかと考えています。
やることはシンプル
では、どうしたらいいのでしょうか。
本書で繰り返されているのは、とてもシンプルな内容です。
借金をしないこと。
稼ぐ範囲で暮らすこと。
余ったお金を投資に回すこと。
そして、一定の割合を積み立てて、それを続けること。
市場は必ず上下します。
暴落も起きます。
それでも、パニックになって売らない。
売買のタイミングを読もうとしない。
長期で見れば、売買を繰り返すよりも、
市場に居続ける方が結果は良いと言われています。
私は毎月、自動で積立を設定しています。
仕組みにしてしまえば、感情に振り回されにくくなります。
特別な能力や才能は必要ありません。
ただ、続けるだけです。
それが、
選択肢を持てる状態に少しずつ近づく方法なのだと思っています。
まとめ
今すぐ辞めるというのは、現実的ではありません。
娘たちもいますし、家庭を支える責任もあります。
仕事ではストレスがかかる場面も多く、
辞めたいと思うこともあります。
それでも、「いつでも辞められる」と思える状態があれば、
心の余裕は大きく違うはずです。
今はまだ完全に自由ではありません。
でも、積み立てを続けていけば、
いつ頃にどれくらいの資産になるのかは計算できます。
その数字を見ると、
会社への依存が少しずつ薄れていく過程を、
グラデーションのようにイメージできます。
明日突然自由になるわけではありません。
でも、確実に距離は縮まっていく。
その感覚が、
今の私にとっての心の余裕なのだと思います。
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