仕事をしていると、こんな場面に出くわすことがあります。
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「なんでこれができないんだろう」
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「自分は当たり前にやっているのに」
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「責任感が低いんじゃないか」
現場がうまく回っていないときほど、
こうした言葉が出やすくなります。
一見すると問題は
「できる人・できない人の差」
「意識や努力の差」
に見えます。
でも実際には、
同じ仕事を、同じ前提で見ていない
というズレが起きていることが少なくありません。
この記事では、
仕事がうまく回らないときに起きがちなこのズレを、
どういう視点で捉え直せばいいのか。
そして、現場でどんな行動に落とせばいいのかを整理してみます。
目次
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- 仕事がうまく回らないときに起きがちなズレ
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「できない」の正体は能力不足とは限らない
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資質の違いを野球に例えると見えやすくなる
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現場でやりがちな間違ったアプローチ
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うまく回すために見るべき視点と行動
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チームが安定する配置の考え方
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まとめ
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仕事がうまく回らないときに起きがちなズレ
現場がうまく回っていないとき、
よく聞くのはこんな声です。
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誰かができていない
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意識が低い
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基準を理解していない
でも、よくよく話を聞いてみると、
**「何を当たり前とするか」**が人によって違うことがあります。
つまり、
同じ仕事をしているつもりでも、
見ている前提が揃っていない。
このズレに気づかないまま進むと、
「できる人」「できない人」という構図が
どんどん固定されていきます。
「できない」の正体は能力不足とは限らない
ここで大事なのは、
「できない=能力が低い」とは限らない、という点です。
人にはそれぞれ資質の違いがあります。
ある人が
無意識で、考えなくてもできることが、
別の人にとっては
意識して、考え続けないとできないこと
という場合は珍しくありません。
そしてその逆もあります。
Aさんが当たり前にできることを、
Bさんは必死に考えながらやっている。
Bさんが自然にできることを、
Aさんは同じように苦労している。
この違いを知らないと、
資質の違いではなく、
姿勢や意識の問題にすり替わってしまいます。
資質の違いを野球に例えると見えやすくなる
野球に例えると分かりやすいです。
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スピードで勝負する選手
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パワーで点を取る選手
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守備でチームを支える選手
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状況判断が得意な選手
役割も強みも違います。
でも職場では、無意識にこうなりがちです。
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自分ができる基準を「当たり前」にする
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その基準で他人を見る
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できない理由を考えず、評価してしまう
結果として、
本来伸ばすべき強みが活かされず、
苦手な部分ばかりが目につくようになります。
現場でやりがちな間違ったアプローチ
仕事が回らないとき、
よく取られがちな対応があります。
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苦手を克服させようとする
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全員に同じ基準を求める
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「できる人」を基準に教育する
これは、
全員に同じポジションをやらせているのと同じです。
一時的には形になることもありますが、
長くは続きません。
本人も、周りも、疲れていきます。
うまく回すために見るべき視点と行動
ここで視点を切り替えます。
見るべきなのは、
「誰ができていないか」ではなく、
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この人は、何を無意識にできるか
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どこで力が出やすいか
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今の役割は合っているか
という点です。
行動としてはシンプルです。
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苦手を埋めるより、強みが出る配置を考える
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判断が必要な場面を減らす
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得意な人に任せられる形を作る
育成よりも、まず配置。
ここが変わると、
現場の空気が変わり始めます。
チームが安定する配置の考え方
強いチームは、
全員が同じタイプではありません。
役割が違って、
それぞれの価値が認められている状態です。
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これはあの人の役割
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これは自分の役割
こう言えるようになると、
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無駄なイライラが減る
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自己否定が減る
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チーム全体の生産性が上がる
「できない人を減らす」のではなく、
「力が出る場所を見つける」。
その発想が、現場を安定させます。
まとめ
仕事がうまく回らないとき、
問題は「人」よりも「前提」や「構造」にあることが多いと感じます。
誰かが頑張っている間は、
仕事は何とか回ってしまう。
その分、本来見直すべきズレが表に出にくくなります。
だからこそ必要なのは、
個人の努力に頼らなくても
自然に回る配置と仕組み。
「できない理由」を責める前に、
当たり前の基準が揃っているか
一度立ち止まって見直してみる。
それだけで、
現場の見え方は大きく変わるかもしれません。


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